abhyAsaH

lock

締め切りから飛び立つ

柵に足をかけて踏み込めば人は鳥になって飛んで行ける。
私がそう言うと、「そういうことを書けばいいんですよ」と返された。
真っ白の画面。
目をそらした先で窓の前を君が遮った。
「鳥にはさせませんよ」
朗らかな顔をして、見透かした目。
「私が鳥になったら君は困るだろうね」
「そしたら僕も鳥になります」
先生が小鳥なら、僕はタカかな、なんてニヤリ。
私は苦笑する。
鳥がダメなら飛行機になろうかな。
そしたら君は、何になるかな。