abhyAsaH

lock

誰かの祭り、俺の祭り

窓の外から花火の音。
そうか、祭りか。
飲みかけのビール片手に窓を開ける。
狭いなあ。
ただでさえ狭い窓。
でかい花火も半分は家の影。
光ったんだろう、と思うと、ドン。
パチパチ、に耳をすませる。
ぬるい空気にビールを一口。
あそこへ行く気は無い。
気力も無い。
でも、いいな、と思う。
浴衣を着ていた頃の自分と今を重ねた。
また誰か、花火を上げてくれ。