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矢の心理学

心は光速で飛ぶ矢である。
私たちは観測を模索し続ける。
光速も捉えようかという機械。
始点終点から経路を計算する理論。
神の物語で解剖する宗教。
こうあればいいなという期待。
機械、理論、宗教、期待。
これらもすべて矢である。
私たちが矢の本当の姿を知ることはない。
それでも私たちは矢を見ようとする。
その矢が誰かに刺さらないために。
放つ矢が自己の背中をえぐる前に。
たとえ矢を追う矢であっても。
この詩もまた矢であっても。
心を知ることを止めない。