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締め切りから飛び立つ

柵に足をかけて踏み込めば人は鳥になって飛んで行ける。
私がそう言うと、「そういうことを書けばいいんですよ」と返された。
真っ白の画面。
目をそらした先で窓の前を君が遮った。
「鳥にはさせませんよ」
朗らかな顔をして、見透かした目。
「私が鳥になったら君は困るだろうね」
「そしたら僕も鳥になります」
先生が小鳥なら、僕はタカかな、なんてニヤリ。
私は苦笑する。
鳥がダメなら飛行機になろうかな。
そしたら君は、何になるかな。
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こそあどを覚えよう

文字を書いてみよう
日本語
この、その、あの、どの
これ、それ、あれ、どれ
ここ、そこ、あそこ、どこ

英語
This That That ---

韓国語
이,그,저,어느
이것,그곳,저것,어느 것
여기,거기,저기,어디

中国語
这,那,那,哪
这个,那个,那个,哪个
这里,那里,那里,哪里

文章を書いてみよう
日本語
これはペンです。
そのコーヒーです。
あそこは台所です。
どのパーティーですか?

英語
This is a pen.
That coffee.
Over there is the kitchen.
Whith party?

韓国語
이엇은 펜이에요.
그 커피에요.
자기는 부엌이에요.
어느 퍼티에요?

中国語
这是笔。
那是咖啡。
那里是厨房。
哪个是宴会?

文法を覚えよう
英語
その、あのはどちらも"That"。

物や場所を指すときにあえて言い分けることは無いようだ。

「どの、どれ、どこ」に関しては疑問代名詞を使う(例:WhatやWho)。
日本語のこそあど以上に種類が多く、日本語のこそあどに必ずしも対応しているわけではないので、ここでは扱わない。

「あそこは」と言うときは"Over there is ..."を使っても同じ意味になる。

韓国語
日本語と使い勝手は同じ。
こそあど単体で使うときは文節として空白を入れるようだ。

中国語
英語と同じく、それとあれの区別をつけない。
それどころか、「これ」と区別をつけないことすらあるようだ。

日本語のこの、そのを言うときは量詞を付ける。
日本語で言うと本を「冊」と数えたり魚を「匹」と数えたりする、単位の使い分けに近い。

“个”は便利に使える量詞。日本語の「個」みたいな。
対応する量詞があるならそっちを使った方がいいと思う。

疑問文を作るとき、語順は通常の文章を書くときと同じでいい。

メモ
今回は答えの無い文章を書いたので正誤がわからない!
やはり初心者が三言語を同時に独学するのは無謀だったのだろうか?

勉強自体は楽しい。時間は食う。
すでに一日十分のルールを破っている。どうすればいい……。

中国語を書くときはSVO形式を守るのが無難。
多分名詞だけで成立する文章って特定のフレーズだけなんじゃ……?
語順の感覚は英語と同じだと考えてもいいかも。
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星はそこにいる

夜空ひしめく星の中からただ一つ君を見つけられる。
何等星とか、距離とか、方角とか、あたしにはさっぱり。
君は素早く空を指し、星を教えてくれる。
あたしは本と空を交互に見て、目を細めて、首を傾げた。
それでもわかる。
あれは君の星。
君が一番好きだという星は、青白くて、小さくて、他と大して変わらない。
あたしは君が見上げる前にその星を指す。
そうするといつもの得意げな顔がはにかんで笑うんだ。
きっと君がどこにいたってわかるよ。
どこにだっている普通の星。
あたしだけの星。