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迷路回廊

迷路が間違っている。
Aという出口にでるはずがBに出る。
看板を置いたり矢印を描いたり。
そもそも順路に壁ができている。
迷路を通る本人が壁を置いている。
信じられないことだが、本人はそれを正しい手順だと信じている。
今までそうやって迷路を解いてきたし、元をたどれば、誰かが壁を置いてそれを解かせてきたのだ。
壁をどかすことは私にできない。
壁の向こうから声をかけても聞こえない。
私はずっとAで待っていて、Bから叫び声を聞く。
何度も何度も。
私もあなたの迷路をたどる。
共に間違うことはできない。
もう一度解くことはできる。壁のこと、看板のこと、出口のことを、少しずつ話す。
もう壁を置かなくていいと信じてくれるまで。
もう少しだけ、信じてる。
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パチンの前、パチパチ

糸が細くなってパチンと切れるその瞬間が怖くて糸を足す
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スナックのことを考える

スナックの誰も知らない物語知ると知らぬとつまめば美味い
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貧弱な休み方

虚無か動止まれば眠る立つ走る疲れか休み疲れで頭痛
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徹夜遊び

あと少しゴールポストが遊んでる眠くなるほど遠くなる夜
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上手いと思って上手くない

プロの音を当たらぬセンスで歪ませるお前が指揮する方が上手い
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覇道と王道

修羅をゆく桃源郷は死地に建つ覇道の先に王道がある
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喜びの影を追う

喜びのかけらを拾う光透く窓辺に飾る心を知らず
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愛すべきアナリスト

正しいがやるのは俺だクリエイターよきマネージャー俺は俺だけ
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春の感覚

凍る手に巡り戻る血指揮を執る草木が芽吹く忘れない音