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色の勇気
青い黒を描く勇気が無い。
ピンクのトーン。
いつもと違う筆。
新しい目を描き入れなさい。
千枚の紙。
束の時計。
ひっくり返した井戸。
ほとんど青で黒を描け。
私の目は黒。
白インクを手に取って。
ピンクのトーン。
いつもと違う筆。
新しい目を描き入れなさい。
千枚の紙。
束の時計。
ひっくり返した井戸。
ほとんど青で黒を描け。
私の目は黒。
白インクを手に取って。
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手戻り
思い込み三歩進んで二歩下がる一歩戻って乗り込むバイク
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生きる
体が思うように動かなくなってもそれなりに生きていくしかない。
増えていく薬も変わっていく薬も生きていく形の一つでしかない。
牛歩。
それでも歩いていられるだけ今はまだマシなんだってどれだけ言い聞かせてられるかな。
歩けなくなって、想像の中でも歩けなくなって、自分が死んだことも知らないまま死ぬ。
それまでは生きている。
それなりに生きている。
増えていく薬も変わっていく薬も生きていく形の一つでしかない。
牛歩。
それでも歩いていられるだけ今はまだマシなんだってどれだけ言い聞かせてられるかな。
歩けなくなって、想像の中でも歩けなくなって、自分が死んだことも知らないまま死ぬ。
それまでは生きている。
それなりに生きている。
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情報興奮
情報が脳に圧力をかけている。
危機を感じて心音。
滝の水圧で脳を洗い流す。
スマホを捨てる。
脳がふやけてしまった。
体への神経がおざなりになる。
からくり人形未満。
垂らした糸も切れる始末。
脳が乾けばかろうじてスマホ。
水圧。
不健全な興奮。
二度と張り詰めた脳には戻らないのかもしれない。
危機を感じて心音。
滝の水圧で脳を洗い流す。
スマホを捨てる。
脳がふやけてしまった。
体への神経がおざなりになる。
からくり人形未満。
垂らした糸も切れる始末。
脳が乾けばかろうじてスマホ。
水圧。
不健全な興奮。
二度と張り詰めた脳には戻らないのかもしれない。
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心臓の重さ
心臓の重い人ほど泣けなくて泣いてもいいよ人には言えて
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夜明けの君
ずっと夜明けにいる。
さようなら、気持ち悪い人。
別れても巡ってくる。
だって夜明けだから。
笑みと言葉を浮かべているさざ波。
永遠の夜明けは君の僕の時間を止めている。
停滞の幸福を押しつけようとするな。
違うよ。
君は進んでいい。
朝も昼も夕も夜も君は巡る。
長い時間の果てにもう一度夜明けが必要になったとき、僕はここにいたいんだ。
僕は夜明けになるんだよ。
違うよ。
なら、じゃあ、君のための夜明けは誰が巡ってくれるんだよ。
さようなら、気持ち悪い人。
別れても巡ってくる。
だって夜明けだから。
笑みと言葉を浮かべているさざ波。
永遠の夜明けは君の僕の時間を止めている。
停滞の幸福を押しつけようとするな。
違うよ。
君は進んでいい。
朝も昼も夕も夜も君は巡る。
長い時間の果てにもう一度夜明けが必要になったとき、僕はここにいたいんだ。
僕は夜明けになるんだよ。
違うよ。
なら、じゃあ、君のための夜明けは誰が巡ってくれるんだよ。
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バームクーヘンのひらめき
大豆味バームクーヘンうまいけどピンとくる味甘納豆か
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惜しんで涼む
数十歩惜しんで涼む市役所を出れば熱気とあと十歩
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気づいて
その望遠鏡のレンズは曇ってないか?
美しい景色に霧がかかってないか。
この顔も言葉ももやがかって見えるだろうね。
その望遠鏡を下ろした方がいい。
と言われて下ろす人間は少ない。
ただあなたが外を内だと気づけるか。
望遠鏡の前に立つ。
よく見えるところまで近づくから。
私の目を見て。
美しい景色に霧がかかってないか。
この顔も言葉ももやがかって見えるだろうね。
その望遠鏡を下ろした方がいい。
と言われて下ろす人間は少ない。
ただあなたが外を内だと気づけるか。
望遠鏡の前に立つ。
よく見えるところまで近づくから。
私の目を見て。
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不安の中にある不安の中にある不安の中にある不安
夜の津波。
涙の海。
不安が泣いてる。
待つしかない。
祈るほかない。
高台から波を眺めている。
波にもまれる自分を眺めている。
自分の中にある海を見る自分の中にある海を見る自分の中にある海を誰か見て。
私を見て、終わらせて。
涙の海。
不安が泣いてる。
待つしかない。
祈るほかない。
高台から波を眺めている。
波にもまれる自分を眺めている。
自分の中にある海を見る自分の中にある海を見る自分の中にある海を誰か見て。
私を見て、終わらせて。