abhyAsaH

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ネタ切れの先へ

味がする十回越えた出がらし茶絞れまだ出るネタ切れの先
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来月もハロウィン

当日に橙飾る一日で終わるイベント冬まで残る
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ゴミ屋敷の夕日

命をかけようが魂をかけようが評価されなければちり紙にもならない。
プレゼントの包装紙も心を込めた絵画も捨てられないままゴミ屋敷だ。
大半はもはや捨てる決断ができないだけの凡作である。
俺だって良いと言えないものが誰にとって良いのだろうか。
それでも確かに燃えていた。
人の目だとか金の目だとかの前に俺の目が見たいと言っていた。
今でも触れればあの日の夕日の体温がにじみ出す。
血が巡る限り俺は動く。
ゴミ屋敷で踊り果てる人生だって、死ぬよりはマシだろ。
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純粋な創作動機なんか幻だぜ

純粋な創作動機はもてはやされる。
だが実際作りたいだけで作っているときの虚無感は拭えない。
子どもならいいだろうね、興味が仕事だ。
大人の化学実験なんか効果も権威も無ければ意味が無い。
俺はずっと子どものままなんだけど、ほんとの子どもの頃の方が夢がくっきりしてたな。
夢がわかんなくなっちゃった。
子どもと大人の中途半端なまま夜の砂場で遊び続ける。
朝になる前に夢を見たい。
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ある意味で充実な一人

ひさびさの一人きりの日おふとんの周りで終わるゆるい一日
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蜂予言

蜂殺し君の笑顔に影見やる夢は夢だと予言をほどく
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出る杭を打つ者も無い

出る杭も出てない杭がいなければ出てるかどうかわからずじまい
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手作りが完成するとき

お手製の服がひらめく生きている着てくれたから服は目覚める
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つかの間の平和

崖ベッドすんで寝返り腹をかく波子守歌夢は瀬戸際
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祝福よ

願われる地獄の先で結ばれる二人がいつか天国で添う