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全知より遠い僕
全て知るわけではないが僕の庭知識の庭が花束がある
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信頼
信じると言うならばこそ閉ざす口
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なぐさめ
私のための言葉は私が言ってあげないといけないよ。
ほんとだよ。
あの歌が、詩が、漫画が。
そう、反証だ。
だけどその言葉を使うのは私だ。
生きたいのならわらを掴みなさい。
死にたいのならわらを離しなさい。
どちらかわかないなら掴まれなさい。
握り返す権利と責任は私に委ねられている。
だからこそ、私のための言葉を私は言ってあげられる。
ほんとだよ。
あの歌が、詩が、漫画が。
そう、反証だ。
だけどその言葉を使うのは私だ。
生きたいのならわらを掴みなさい。
死にたいのならわらを離しなさい。
どちらかわかないなら掴まれなさい。
握り返す権利と責任は私に委ねられている。
だからこそ、私のための言葉を私は言ってあげられる。
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恋愛完全マニュアル改訂最新版(2)
お互い手探りの恋をする。
駆け引きの正反対。
好きなのはわかるのに恋の作法はわからない。
共同執筆のマニュアル。
思いは形で示す。
ときには触れて思い出を。
嫉妬、欲望、高揚。
初めての感情に名前を付ける。
普通とは違う恋の形。
私たちだけのマニュアルにしましょう。
それがきっと愛だから。
駆け引きの正反対。
好きなのはわかるのに恋の作法はわからない。
共同執筆のマニュアル。
思いは形で示す。
ときには触れて思い出を。
嫉妬、欲望、高揚。
初めての感情に名前を付ける。
普通とは違う恋の形。
私たちだけのマニュアルにしましょう。
それがきっと愛だから。
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蝶食い
君は蝶が好き、食べ物として。
禁忌だという。
グロテスクは君にとって問題じゃない。
蝶は魂だ。
あの世にいた誰かだ。
蛇がそそのかすほど美味だそうだ。
細い指に蝶が止まる。
君の周りだけ重力が無い。
蝶に優しくキスをして、蝶から口へ入っていった。
喉鳴り。
気持ちはわかる。
食べたい、食べられたい。
わかってしまったらおしまいだ。
最初に感じた気持ち悪さに思いをはせていた。
禁忌だという。
グロテスクは君にとって問題じゃない。
蝶は魂だ。
あの世にいた誰かだ。
蛇がそそのかすほど美味だそうだ。
細い指に蝶が止まる。
君の周りだけ重力が無い。
蝶に優しくキスをして、蝶から口へ入っていった。
喉鳴り。
気持ちはわかる。
食べたい、食べられたい。
わかってしまったらおしまいだ。
最初に感じた気持ち悪さに思いをはせていた。
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穴迷路
終わりの無い穴を掘っている。
地面は穴だらけ。
岩にあたって終わったものもあれば。
伸びた先で他と繋がったものもある。
あちらを掘ってはこちらを掘って。
あの穴を進んでこの穴を通って。
地上はもうわからないが地図も無い。
ある日、ふと、大きな道に出る。
穴が集まって一つになった空間。
そこからずうっと下へ掘っていく。
底が抜けた。
踏み入れた先は空。
空に落ちて、風を切る。
ようやく迷路の終わりを知る。
着地し、スコップを手にした。
地面は穴だらけ。
岩にあたって終わったものもあれば。
伸びた先で他と繋がったものもある。
あちらを掘ってはこちらを掘って。
あの穴を進んでこの穴を通って。
地上はもうわからないが地図も無い。
ある日、ふと、大きな道に出る。
穴が集まって一つになった空間。
そこからずうっと下へ掘っていく。
底が抜けた。
踏み入れた先は空。
空に落ちて、風を切る。
ようやく迷路の終わりを知る。
着地し、スコップを手にした。
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顔と心が別人の人
自分の顔がわからなくなる。
わたしの顔に見えなくなる。
あるときは絶世の美女。
または史上最低のブス。
心と体が別人だ。
体の外側で考えている自分がいる。
頬をつねって痛むことが救い。
この痛みすら外側に行ったとき。
自分の足が並行でなくなったとき。
外側の心すら私ではなくなる。
心はまだ痛いか。
わたしの顔に見えなくなる。
あるときは絶世の美女。
または史上最低のブス。
心と体が別人だ。
体の外側で考えている自分がいる。
頬をつねって痛むことが救い。
この痛みすら外側に行ったとき。
自分の足が並行でなくなったとき。
外側の心すら私ではなくなる。
心はまだ痛いか。
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色狂い
網膜に焼き付いた色が真善美の幻を生み出している。
この絵の正解はどこ。
筆は止まっては動きを繰り返す。
ミクロばかりをこねくり回す。
森は森という塊であって木の集いではない。
もうどこから手を付けたらいいのか。
眠りましょう。
朝になったらそこには素敵な絵があるから。
明日筆を執らない私に怯えつつ。
一番美しい色に出会う日を夢見て。
この絵の正解はどこ。
筆は止まっては動きを繰り返す。
ミクロばかりをこねくり回す。
森は森という塊であって木の集いではない。
もうどこから手を付けたらいいのか。
眠りましょう。
朝になったらそこには素敵な絵があるから。
明日筆を執らない私に怯えつつ。
一番美しい色に出会う日を夢見て。
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元気、元気
元気な人って思われたいからネガティブなんか生きてて見たことないみたいな顔をしている。
そんなわけないじゃん。
本当に見たくないのは私。
見せるなよ。
違うよ、悪くないよ。
渦巻いた心も知らないような言葉が体から出ていく。
私が驚いているくらいだ。
私のネガティブは八十年発酵してから誰にも食べられずに棺桶の丸焼きになって死にます。
そしたら魂は自由になれますか。
本当に元気になれますか。
そんなわけないじゃん。
本当に見たくないのは私。
見せるなよ。
違うよ、悪くないよ。
渦巻いた心も知らないような言葉が体から出ていく。
私が驚いているくらいだ。
私のネガティブは八十年発酵してから誰にも食べられずに棺桶の丸焼きになって死にます。
そしたら魂は自由になれますか。
本当に元気になれますか。
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矢の心理学
心は光速で飛ぶ矢である。
私たちは観測を模索し続ける。
光速も捉えようかという機械。
始点終点から経路を計算する理論。
神の物語で解剖する宗教。
こうあればいいなという期待。
機械、理論、宗教、期待。
これらもすべて矢である。
私たちが矢の本当の姿を知ることはない。
それでも私たちは矢を見ようとする。
その矢が誰かに刺さらないために。
放つ矢が自己の背中をえぐる前に。
たとえ矢を追う矢であっても。
この詩もまた矢であっても。
心を知ることを止めない。
私たちは観測を模索し続ける。
光速も捉えようかという機械。
始点終点から経路を計算する理論。
神の物語で解剖する宗教。
こうあればいいなという期待。
機械、理論、宗教、期待。
これらもすべて矢である。
私たちが矢の本当の姿を知ることはない。
それでも私たちは矢を見ようとする。
その矢が誰かに刺さらないために。
放つ矢が自己の背中をえぐる前に。
たとえ矢を追う矢であっても。
この詩もまた矢であっても。
心を知ることを止めない。