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負けず嫌いは自分に負けたくない
終われないどうでもいいが半端では近くて遠いゴールへもがく
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小説がかかる
鱗粉が指先かかる文字の妙もうそこにいる触れられる距離
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空想ばかりが先を行く
空想は完成されて美しく動かぬ四肢も泣いて夢見る
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ラリーはまだ始まらない
球の返らない卓球を全世界に向けて。
誰か一人は返すだろうなんて甘い。
ときどき音だけの球が返るから闇雲にラケットを振る。
もう音は返らない。
いざ帰れば今度は無数の球が襲う。
一度ラケットを取れば二度と休まることは無い。
ラケットを下ろすなら今のうち。
降り続けるも才能のうち。
誰か一人は返すだろうなんて甘い。
ときどき音だけの球が返るから闇雲にラケットを振る。
もう音は返らない。
いざ帰れば今度は無数の球が襲う。
一度ラケットを取れば二度と休まることは無い。
ラケットを下ろすなら今のうち。
降り続けるも才能のうち。
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夢中に生きている
時計を見ていなかったことに時計を見て気がついた。
ちゃんとやる上で時計は大事だ。
決められた時間をやりくりするのは楽しい。
時間を無駄にして全力を尽くすのも楽しい。
新しい世界に触れると今まで何も見ていなかったことを痛感する。
自分の手で枝を切れば道行く木々がどんな形をしているのか鮮明にわかる。
木という一つが種類色部位健康状態すべてに分かたれる。
何も世界は変わらないのに世界の見方は天地ほど変わる。
もっと世界を知りたい。
この目がどれだけ広がったところで宇宙には成り得ない。
中心から宇宙の端までを行く定規に目もくれず肺がぺしゃんこになるまで走るということ。
だから私は生きている。
ずっとこれからも生きていける。
ちゃんとやる上で時計は大事だ。
決められた時間をやりくりするのは楽しい。
時間を無駄にして全力を尽くすのも楽しい。
新しい世界に触れると今まで何も見ていなかったことを痛感する。
自分の手で枝を切れば道行く木々がどんな形をしているのか鮮明にわかる。
木という一つが種類色部位健康状態すべてに分かたれる。
何も世界は変わらないのに世界の見方は天地ほど変わる。
もっと世界を知りたい。
この目がどれだけ広がったところで宇宙には成り得ない。
中心から宇宙の端までを行く定規に目もくれず肺がぺしゃんこになるまで走るということ。
だから私は生きている。
ずっとこれからも生きていける。
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伝統を駆け抜けて
発想は先人たちの踏んだ道それはそれ手は初めて挑む
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刺繍
立体感その数mmが愛おしい息づく形細やかな影
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グリッド基礎美学
タテヨコに敷き詰めていくそれだけで大体キレイ映えるハズシ
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成し遂げたいが募るだけ
誰かでもできることでは終われない前代未聞前人未踏
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運命になる
ショーウィンドウに並んでいる自分が想像できるよ。
他のマネキンと並んでショーウィンドウ。
俺個人を認識することはない。
あるいは遠目に見て視界に引っかかった服。
少し足を止めて歩き出したあのときの自分が眼前を過ぎる。
運命に会うのは難しい。
運命になるのも難しい。
俺が射止めて射止められるただ一人が現れると信じて待つことしかできない。
俺が選べるのはショーウィンドウを降りるかどうかだけ。
会いに行けたらいいのに。
だけどきっと本当に会うべきときに会ったと知ることになる。
なんてロマンスを語れるのは今のうちだね。
他のマネキンと並んでショーウィンドウ。
俺個人を認識することはない。
あるいは遠目に見て視界に引っかかった服。
少し足を止めて歩き出したあのときの自分が眼前を過ぎる。
運命に会うのは難しい。
運命になるのも難しい。
俺が射止めて射止められるただ一人が現れると信じて待つことしかできない。
俺が選べるのはショーウィンドウを降りるかどうかだけ。
会いに行けたらいいのに。
だけどきっと本当に会うべきときに会ったと知ることになる。
なんてロマンスを語れるのは今のうちだね。