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卵を落としてやる
卵を床にたたきつけたいと思うことはおかしいですか。
あーあ、あーあ、あーあ。
膝から崩れ落ちた後のことを考えても卵を握りしめている。
想像して。
終わらせて。
うっかり落としたんだって本当に言い訳するのがお似合いだ。
あーあ、あーあ、あーあ。
膝から崩れ落ちた後のことを考えても卵を握りしめている。
想像して。
終わらせて。
うっかり落としたんだって本当に言い訳するのがお似合いだ。
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二つあるもの
愛憎。
陰陽。
真贋。
君と僕。
二つあるもの。
混じり合うもの。
混じり合わないところ。
だから二つある。
一つになろう。
許せないから。
君が愛すること。
君が光ること。
君が正しいこと。
君に僕があること。
憎しみが、闇が、嘘が、僕が。
君を飲み込んだとしても。
それでも、二つあることを信じている。
陰陽。
真贋。
君と僕。
二つあるもの。
混じり合うもの。
混じり合わないところ。
だから二つある。
一つになろう。
許せないから。
君が愛すること。
君が光ること。
君が正しいこと。
君に僕があること。
憎しみが、闇が、嘘が、僕が。
君を飲み込んだとしても。
それでも、二つあることを信じている。
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うさぎ被りの干支野郎
あいつがうさぎなんて絶対嘘。
猛獣みたいに私を狙う。
みんな騙されてる!
私はたつ年。
あいつとは何かと因縁がある。
席が隣、一位と二位、上と下。
あいつが何かで追い越す度言う。
「たつ年なのに」
その半笑いがムカつく!
泥臭いことしてんの、知ってんのよ。
今に見てなさい、このうさぎ被り。
必ず負かせてやる。
謝りながら好きだと言わせてやる!
猛獣みたいに私を狙う。
みんな騙されてる!
私はたつ年。
あいつとは何かと因縁がある。
席が隣、一位と二位、上と下。
あいつが何かで追い越す度言う。
「たつ年なのに」
その半笑いがムカつく!
泥臭いことしてんの、知ってんのよ。
今に見てなさい、このうさぎ被り。
必ず負かせてやる。
謝りながら好きだと言わせてやる!
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心配だけど、だからこそ
生きていますか。
生きているならいいです。
本当はちょっと心配。
健康ですか、健全ですか。
私のことが嫌いですか。
謝りたくても遅いですか。
それでも、生きているならいいです。
私から遠い世界でも幸せに。
もしも、気が向いたら。
元気な顔を見せてくれたらうれしいです。
生きているならいいです。
本当はちょっと心配。
健康ですか、健全ですか。
私のことが嫌いですか。
謝りたくても遅いですか。
それでも、生きているならいいです。
私から遠い世界でも幸せに。
もしも、気が向いたら。
元気な顔を見せてくれたらうれしいです。
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誰がなんと言おうと充実!
開けた錠剤をすべて床に落として無くすような日はハチャメチャをするに限る。
予定なんてすっぽかして海へ行こうぜ。
運命!どんな一日も充実した私の人生だ。
……たとえおニューの帽子にフンが落ちてくる日でもね。
予定なんてすっぽかして海へ行こうぜ。
運命!どんな一日も充実した私の人生だ。
……たとえおニューの帽子にフンが落ちてくる日でもね。
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忙殺
何をそんなに忙しくしているの。
わからない。
できなくてはいけないししなくてはいけない。
問題は山積み。
それはどこにあるの。
どこにあるんだろう。
見えないものに追いかけられている。
そもそも誰もいやいなくて。
ここにる私が私を追う。
足を止めるのをいつの間にか忘れている。
たまには休まないとね。
わからない。
できなくてはいけないししなくてはいけない。
問題は山積み。
それはどこにあるの。
どこにあるんだろう。
見えないものに追いかけられている。
そもそも誰もいやいなくて。
ここにる私が私を追う。
足を止めるのをいつの間にか忘れている。
たまには休まないとね。
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占星術でなる
星は君を知っているけど教えてはくれない。
いじわるだね。
好きに星座を繋げてみて。
自由でいい。
問題も解答も君が作るテスト。
誰も正しいと言ってくれない。
だけど誰も決められない。
星は君になる。
君は星になる。
いじわるだね。
好きに星座を繋げてみて。
自由でいい。
問題も解答も君が作るテスト。
誰も正しいと言ってくれない。
だけど誰も決められない。
星は君になる。
君は星になる。
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無関心男は笑わない
なんで仏頂面が笑ってんのよ。
たまたま見かけた瞬間。
何を見てたのかはわからない。
ムカツクアイツ。
いつもはぜんぶに無関心。
ミリも笑わない、愛想も無い。
別にアイツなんか好きじゃないけど。
好きじゃないけど!
その笑顔の端っこくらい、私に見せてくれたっていいでしょ。
たまたま見かけた瞬間。
何を見てたのかはわからない。
ムカツクアイツ。
いつもはぜんぶに無関心。
ミリも笑わない、愛想も無い。
別にアイツなんか好きじゃないけど。
好きじゃないけど!
その笑顔の端っこくらい、私に見せてくれたっていいでしょ。
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衝動を疑う
決断の高速回転。
それは衝動か否か。
必要だと言う理性。
欲しいと言う衝動。
どちらで選んだ?
冷静になれば悩むことばかり。
しかし冷静でもわからない。
後悔をしなさい。
絶対は無い。
私は間違える。
常に疑う。
正しさがないということが私の正しさの証明だ。
それは衝動か否か。
必要だと言う理性。
欲しいと言う衝動。
どちらで選んだ?
冷静になれば悩むことばかり。
しかし冷静でもわからない。
後悔をしなさい。
絶対は無い。
私は間違える。
常に疑う。
正しさがないということが私の正しさの証明だ。
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体温がある
幽霊に体温があるなんて不思議じゃない?
だって体が無いのよ。
冷却素材の研究対象になるわ。
「君は変わらないね」
あなたの言葉にはにかんだ。
いつまでいるの、と聞く。
すぐ帰るよ、と言った。
「大丈夫そうだから」って。
すり抜けないように肩を寄せる。
大きい氷の隣にいるみたい。
大丈夫なのはきっと本当。
でも私にだって寂しさはある。
だって体温があるのよ。
だって体が無いのよ。
冷却素材の研究対象になるわ。
「君は変わらないね」
あなたの言葉にはにかんだ。
いつまでいるの、と聞く。
すぐ帰るよ、と言った。
「大丈夫そうだから」って。
すり抜けないように肩を寄せる。
大きい氷の隣にいるみたい。
大丈夫なのはきっと本当。
でも私にだって寂しさはある。
だって体温があるのよ。