『青』

2023年8月12日

青だけで私を描いて。
一重の目は深い夜の青で、
骨が浮く肋骨は淡い朝の青で、
鼓動を消費する心臓はすすけた平筆の青で描いて。
例えば深い夜の青は、あなたにとって、
悲しさのことかもしれないし、
喜びのことかもしれない。
淡い空の色は、
晴れやかさかもしれないし、
寂しさかもしれない。
知っていてほしいのは、
青だけの私も、
実は一色じゃないってこと。