『悪魔の正しい死に方』制作記録一

2024年4月13日

目次
  1. 概要
  2. 物語について
  3. 制作について
  4. 長さについて
  5. 進捗について

概要

『悪魔の正しい死に方』という物語を制作しています。
サイトコンテンツ充実の一環として、また、制作手法や創作の考え方を共有する場として、制作記録を投稿していきます。

物語について

あらすじ

死んだはずの幼なじみが悪魔になって帰ってきた。安藤正継は死神から幼なじみの殺害を依頼される。悪魔は人を食べないと生きられない。人を食べて強くなりすぎた幼なじみを殺せるのは、もう安藤しかいない。幼なじみは言う。「この体なら、もう君を一人にしないですむ」安藤は幼なじみを殺せずにいた。

ジャンル

ブロマンス・同性間の巨大感情

キャラクター

キャラクターのデザイン画です。

キャラクターコンセプト(設定含む)は以下の通りです。

後述する制作目的もあり、とにかく自分の好きな属性を詰めまくっています。
凸凹コンビと幼なじみ同士の巨大感情が好きな人に刺さるようにキャラを練っています。

宣材画像

表紙用ラフイラストを使って宣材画像を作りました。
この宣材画像には、自分の中で作品の方向性を確認するための、コンセプトアート的な側面もあります。

物語にはホラーシーンやR-15程度の暴力的なシーンがあります。ですがあくまでも主題は「大事な人と傷つけ合いながら思い合う気持ちを共有し、大事な人のために大事な人を殺して、それでも前を向いて生きていくこと」です。

主題を表現するために、怖さがありつつ透明感や優しさもある雰囲気を作品全体で出したいと思っています。

制作について

作品形式

『悪魔の正しい死に方』(以下悪たし)は、主に以下の作品形式で制作する予定です。

悪たしは「自分の作風を伝えるためのサンプル作品にしたい」を目的の一つに制作しています。
なので現状作品数が少ない小説・ゲームで制作することにしました。

まずは小説を執筆し、小説発表後にゲームの制作を開始します。
ゲームは、現在制作中の『愛とはあなたを破壊する魔法』が完成してから作りたいと思っています。愛まほの制作計画から考えると、ゲーム版悪たしの制作開始時期は秋以降になると思われます。

書籍版

書籍版悪たしは、夏頃開催される同人誌即売会※WEBオンリーで頒布する予定です。

前述の通り悪たしは作風サンプルという役割もあるため、多くの人に閲覧していただけるWEBで全編を公開します。

それはそれとして自作品の本が欲しいので書籍版も作ります。
せっかく作るなら多くの人の手に渡ってくれたら嬉しいので頒布します。
同人イベントにもまた参加したいので参加します。

締め切りがあると制作がはかどるというのも書籍版頒布理由の一つです。

具体的な告知は本編執筆の目処が立ってから、もしくは本編完成後に行う予定です。

長さについて

小説版は八~十万字前後を目安に物語を構成しようと考えています。

物語、特に小説を作るとき、私は映像作品(テレビドラマやアニメ)を参考にして作品の長さ=文字数を決めます。

文字数を決める手順は以下の通りです。

  1. 映像作品として考えたとき、作りたい話に適した作品の時間を決める。
  2. 作品の時間から文字数を計算する。

順を追って説明します。

映像作品の長さには色々あります。以下の時間は単純化した目安です。

作る話によって、適している作品の時間は変わります。

例えばショートショートであれば、詳細な設定説明やキャラの心情表現などはそぎ落とされます。また連載作品ではないため、前後の話を考慮した脚本を書く必要がなく、その分連載作品より描写量が少なくなります。
短編・単話形式が向いているでしょう。

十年・百年単位で描く歴史物であれば、起きる出来事=シーンが大量にあり、歴史背景を説明する必要もあります。作品によっては心情表現も多く含まれるでしょう。
時代の長さやテーマにもよりますが、映画や連続ドラマ(一~四クール)が向いています。

作りたい話から作品の時間を決めると、文字数がわかります。

経験則ですが、「小説1000字につき映像1分」という計算式が成り立つと考えています。
映像作品の小説版や、小説から映像化した作品をいくつか見て、この考えに至りました。

(心情表現が多く映像化されない部分が多かったり、映像化・小説化のためにシーンを取捨選択したりする場合、この計算式に当てはまらない場合もあります。)

例えば単話ドラマ四十分なら四万字、映画二時間で十二万字、一クールアニメ四時間で二十四万字です。

以上の手順を踏まえ、悪たしの物語の長さを決めていきます。

悪たしは「主人公が幼なじみを殺すかどうか決める物語」「二人の関係性を魅せることが主題」です。そのためには以下の情報説明が物語中に必要です。

この情報量を考えると、まず連載作品ではなさそうです。
「主人公の目的と設定を考えると作品内時間は一年未満になる」「作風サンプルという側面から連載作品だととっつきにくそう」という理由からも、連載作品ではないと考えました。

逆に短編にするには情報量が多そうです。
表現をそぎ落とし、「詳細は語らずに雰囲気で魅せる」路線なら、短編でも良さそうです。
ですが主題の「二人の関係性を魅せる」ために、二人の魅力(属性)を全て書ききる必要があります。
前述のキャラクターコンセプトの量を考えると、短編では書ききれなさそうです。

以上のことから、悪たしは単話ドラマか映画がよさそうです。
後は単話ドラマか映画のどちらを選ぶかですが、今回は映画を選びました。

私は作品を作るとき、新しい挑戦を一つ以上することにしています。
少しずつ挑戦を積み重ねていくことで、その分成長できるからです。

その動機に基づき、悪たしでは今まで書いたことの無い※長編小説が書きたいと考えました。
※ゲームであればとな天で約十二万字書いています。ただゲームと小説では書くべき情報が変わってくるため、同じ文章作品でも別分野であると考えています。

そのため、四十分=四万字の単話ドラマ(一般的に短編~中編の規模)ではなく、二時間=十二万字(一般的に長編の規模)で書くことにしました。

最終的に目標は八~十万字前後になりました。文字数を減らした理由は「イベントの締め切りがあるため」です。

今回はイベント参加という締め切りがあります。イベントには他の頒布物も頒布したいと考えています。
悪たしに割ける時間を考えると、十二万字は難しいのではないかと判断しました。

そのため多少目標文字数を減らし、「少し短めの映画」の規模を想定して書くことにしました。

進捗について

以下の作業が完了しています、

以下の作業が進行中です。

夏頃のWEB版公開を目指しています。

まだまだ制作を開始したばかりで、先行きが見えず、不安な面もあります。
ですが「安藤と悪魔の物語を読みたい」という期待感もあります。
二人の物語を見るために、コツコツ頑張っていければと思います。