詩『復讐ですらないと思ってしまったんだ』

2022年7月24日

貴方の作ったものをめちゃくちゃにしてやりたいのよ。
数時間かけて配給した食事を焼却炉に捨てて、
三日かけて描いた絵を粉々に砕いて、
幾年かけて無駄にしたあたしを追いつけないところに埋めてやりたいの。
それでも貴方が、箱に遺った骨を、
子どもより軽そうに、
命より重そうに、抱きしめたとき、
どうしたってあたしたち救われなかったんだって知るのよ。


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