創作アイデア『不自由という権利、自由という誓約』
発端
chatGPTを使ったアイデア出しを試してみたかった。
140字紹介
『不自由という権利、自由という誓約』とある世界の王国、その端の小さな街で兵士・エカは不真面目に生きていた。ある日突然、国王・ヴァラ直属衛士として城に招集される。城での生活は窮屈で、特にヴァラの無理難題な命令の数々にエカは辟易していた。仁君と名高いヴァラの本性をエカは暴きたくなる。
ジャンル
ブロマンス(寄りのBL?)
属性
救われる側×救う側
キャッチコピー
僕らは不自由だ、だからこそ自由だ
当世界観で表現できる心情・葛藤
愛と憎しみは表裏一体、それでも愛したい
自由と不自由
象徴的なアイテム
縛る(概念)
世界の中で特徴的な現象
輪廻転生(前世の罪を背負って生きる、罪は体を黒色化し、特殊な力が使えるようになる)
象徴的なシーン
夜の王城の庭、湖畔を歩く二人の青年。一人は貴族的な服を着た国王。一人は質素な鎧を身につけた衛士。
衛士が王に対して膝を突き言う。
「あなたの左腕を私にください。あなたの左腕は他の誰でもない私の口づけだけを許し、私の頭だけを撫で、私の腰だけを抱いてください。そうすれば私はその左腕を取ってどこへだって連れて行きましょう」
国王は左手を差し出し、衛士がその手を取って口づけする。
国王が言う。
「そなたはこの左腕に忠誠を誓った。今後この左腕以外のため働くことは許さぬ」
衛士が噴き出すように笑い、気さくに言う。
「あんたずいぶん強欲だな」
国王がほがらかに笑う。
「君もね」
キャラクター
エカ・エ=シタ
国王直属衛士(近衛兵)。元は小さな町で兵士をしていた。エカが名前。年齢は二十代後半。
左半身のほとんどが黒色化している。
不真面目な自由人。暇を見つけては城下町に降りて遊び回っている。
気さくでいつもヘラヘラ笑っている。
一応目上の者には敬語を使うが、態度は軽々しい。
近衛兵ではあるが、もっぱらヴァラの執事のようなことをさせられている。ヴァラの無茶振りに答えたり答えなかったりする。
寂れた村の生まれで、当時の国王の政治により、子どもの頃は貧しい生活をしていた。そのため権力や政治、宗教に批判的。
たまに村に帰り、金銭や食料などを村に寄付している。
周囲からは仁君扱いなのに自分には傍若無人なヴァラのことが嫌いだった。だが交流する内にヴァラの苦悩を知り、共感するようになる。ヴァラが困っていることには協力したいと思っている。
たまにヴァラを城から連れ出して、共に街巡りをしている。
ヴァラにとって未知の食べ物をヴァラに食べさせることがある。
ヴァラ・ケ=リシュナ
国王。ヴァラが名前。名前は国王が代々受け継いでいるもの。幼名はダナヤ(幼名は受け継がない)。心を許した者には幼名で呼ばせることがある。年齢は十代後半。
顔以外全身黒色化している。代々国王になるものは全員例外なく同じような体で生まれる。生まれた頃から王となるべく育てられた。
国民から「慈愛の君」と呼ばれている。無表情で、一見すると冷徹だが実は物腰柔らかい。どんな人間とも平等に話し、弱者に対し積極的に施しを行う。国民(下流層~中流層)からの支持は厚いが、上流層(貴族層)からは冷笑的な目で見られることが多い。
信心深く、「他者を心から愛し、その身を持って尽くすことで前世と今世の罪は赦され洗い流される」という教えを信じている。信じているが故に、自分の罪は赦されないと思っている。理由は「誰のことも心から愛せていないから」。
国民や親族、エカに対し、愛情深くはあるが同時に憎しみも抱く。自分に無い自由さを持っていることに、憧れつつ嫉妬している。当初エカを近衛兵という立場に縛り、自分の命令に従わせることで、自由を奪おうとしていた。それが自分にとって自由を得ることだと思っていた。
「王とは国民のもの、自我を持つことは許されない」と教えられてきたため、物事の好き嫌いを認識することが苦手。だがエカとの交流の中で、ダナヤとしての自分が好きなもの・嫌いなものを認識できるようになる。
補足
「象徴的なシーン」で書いたセリフ(「あなたの左腕を~」「そなたはこの左腕に~」)は、この世界に存在する演劇のセリフからの引用。
問題点
- ジャンルが不定。恋愛要素は無いが、現状二人の距離感が近いので、ブロマンスとして書きたいなら距離感を調整するべき。
- 象徴的なアイテムが物体ではない(物語の統一性を保ちにくくなる)。