創作アイデア『ブロマンス1』
発端
下位互換のような人間は生きていてはいけないのか?という疑問
テーマ・要素
- 「生きていい人なんかいない。生きたい本能と生きていてほしい人がいるだけだ」
- 優生思想とディストピア
- 一途すぎる献身×クズ
- 自分勝手、傲慢
- 好きになった人が好き
- 蜘蛛の糸
あらすじ
能力は低く性格も悪い、自分を他者の下位互換だと思っている主人公。
主人公が生きる世界は人生価値の低い人間を処分する制度が存在する(管理社会)。
主人公はいつ自分がその対象になるのかと怯えているが、改善する気力も胆力も無い。
「働かなくても生きていたい」がモットー。
その主人公に命を救われたキャラクター、仮名A。
Aは主人公への献身を誓いつきまとう。主人公はうざがり拒絶する。
その態度の裏には「自分が愛されるはずがない」という自己肯定感の低さがある。
また命を救ったと言っても、芥川龍之介『蜘蛛の糸』のような、ささいな気まぐれのような行いだった。
Aと関わり合ってから主人公は、事件に巻き込まれたり、怪しいAの様子を目撃したりする。
それはAが裏で行っていることが原因。
実は、Aは処分対象の人間を決める側の人間(あるいは人生価値を判断する側の人間)。
Aは独断で主人公の人生価値を上げており、それに反発する人間と戦っている?
不当に高まった主人公の人生価値を見て、主人公に近づく人間が登場する。
彼らは主人公に親しく接するが、主人公はそれを信じられない。
彼らに暴力を振るうが、彼らは主人公に親しみを持ったまま。
主人公はそれが怖くなる。
主人公とAを殺そうとする宿敵が登場する。
宿敵は人生価値のない人間を直接処刑する人間。
価値のない人間を殺すことで社会に貢献することを誇りと人生価値にしており、相反する価値観の主人公とAを憎んでいる。
主人公は宿敵が嫌い(自分をないがしろにする、自分を殺そうとする、自分の嫌いな社会を肯定している、などが理由)。
ある日、主人公は自身に起きる出来事をAのせいにする。
しかしAの態度は変わらない。
A「わがままは言わない、君の側にいさせてほしい」
最終的にAは立場が危うくなり、結果、殺害される。
死の間際、主人公の処分を永久に回避することに成功。
また主人公は以下の恩恵を永久に受ける。
「社会に貢献しなくても人生価値が下がらない=働かなくても生きていける(初期目標の達成)=処分が無い=死ねない(不老不死)」
Aの遺言。
「本当はね、君の側にいたいという思いは、とてもわがままなことだったと思うんだ。
でも当然のことだとも思う、人間はわがままだから。
これは献身じゃない、だから今から君にすることも献身じゃない。
願わくば君と、俺の代わりが、幸せに生きてくれますように」
Aは自分のアバターのようなものを残して死んだ。
主人公はAのアバターと共に生活をし続ける。
途中まで主人公とAを殺そうとしていた宿敵が主人公の元に訪れる。
宿敵は「お前を殺してやりたい」と言う。
主人公は答える。
「勝手にしろ、殺せるもんならな」
問題点
- オチが弱い。