とな天小ネタ『子ども時代』
発端
ゲームのおまけシナリオで子ども時代の話を書こうと思ったが、結局止めたので、どこかにメモとして残しておこうと思った。
解説
利田以外は小学三年生、利田は小学六年生の姿です。
身長は正確に設定していません。
九十九
このイラストだとわかりませんが、髪の長さは本編と同じくらいあります。
過去記事『令城談の誕生日』でも書いた通り、普段着はセーラー服です。この頃はタートルネックのインナーを着ていません。
九十には天使化する際に首を絞める癖があります。その首絞め跡を隠すために普段から首を隠せる服を着ています。
ただこの頃は天使化することがあまりなく、また首絞め癖は令城との交流でついたものなので、首を隠していません。
この頃の九十は本編よりも無感情的で、「何を考えているかわからない不思議な子」と周囲によく言われていました。詩的な発言が多かったことも、不思議な子と思わせていた理由の一つです。
黒井弥吉
おまけシナリオで登場した中学生の黒井をそのまま縮めたような感じです。
黒井は今でこそ他者の感情を細かく見られますが、この頃は喜怒哀楽くらいしか見られませんでした。見られる範囲もクラス教室より少し広いぐらいです。
感情視認能力は、本人が新しい感情を認知することで、見られる感情が増えていきます。例えば驚いた人間を見て、この人は驚いたのだと認知すれば、以降驚きの感情が見られるようになります。
※正確には認知した瞬間驚きという感情が見えるのではなく、驚きという感情を認知するたび見え方が鮮明になります。また本人の成長と共に見られる感情は自然と増えていきます。
喜怒哀楽で分類できない生物、例えば父や九十には、強烈な苦手意識を持っていました。ただ同時に「どういう感情なのか知りたい」という好奇心もありました。
九十の感情は、本編五月冒頭の九十の言葉で少し理解したようです。
利田金星
非常にやんちゃな少年時代を過ごしていました。父に対するリスペクトが篤く、例えば父と同じ白いTシャツを好んで着たり、父のしているピアスに見たてて自作イヤリングを付けていたりしました。
自作イヤリングを学校にして行ったら先生に没収されたという逸話もあります。
最初に九十を家の外に連れ出したのは利田です。
九十と悦子、そして存命中の悦子の夫は、天専研からいくつか指示を受けていました。「九十は家の外に出てはいけない」というのもその一つです。なので悦子たちは九十を家の外に出さず、また黒井と令城もそれに倣っていました。
ただ利田はその事情を深刻に捉えず、また外で遊ぶのが好きだったため、悦子たちには内緒で連れ出していました。
利田が九十を頻繁に連れ出すことに対し、黒井はいつも小言を言い、令城は「金兄ばっかりずるい」と言っていました。
このとき令城が「金兄がやってるなら自分もやっていい」と考えたため、小学三年の九月一日に九十を小学校に連れて行きました。
その後の経緯は過去記事『令城談の誕生日』の通りです。
令城談
九十とは逆にこの頃からタートルネックを着ています。どの季節でも同じような服装をしていて、理由は体にある虐待のあざを隠すためです。
前髪が顔全体を覆い隠していますが、これもあざを隠すためです。
本編ED3の最後のスチルで確認できますが、令城の右目周辺にはあざがあります。これは太田母斑で、生まれつきのものです。
ただ過去に虐待のあざと捉えられたことがあるため、体のあざ同様隠しています。また本人にとってこのあざはコンプレックスなので、体のアザが治った後も基本的には隠しています。
ちなみにイラストでは隣にいる西にビビっています。本当は九十の隣に逃げたくて仕方が無いです。しかし順番に並ぶよう九十と黒井に言われているため、利田のズボンの裾を掴むことで妥協しています。
西勇人
今よりも気持ち太り気味です。中学生頃から今の体型になりました。そのことを母に「縦に釣られて伸びたんじゃない?飴細工みたいに」と言われたことがあります。
イラストでは自分の場違い感を感じて居づらそうにしています。
西は幼少期に少しだけ東北地方に住んでいました。そのときに大震災を経験しています。
苦手なものに津波があるのはこの災害経験によるものです。普通の生活を大切にする精神もこの災害経験を経て形成されました。
ちなみに本編は2025年のカレンダーを採用していますが、西はもう少し前の年から転生してきました。なので本来なら九十たちより年上ですが、本人に年上という意識はありません。