『幽居欲』

2022年12月17日

人の嫌なところも自分の嫌なところも見たくないから、
なにもかもぜんぶ、なけなしの地位と一緒に葬って、
誰も知らないところの誰も知らない人になりたい。
朝起きて日の出少し前のほの暗い朝日だけを目にしてそのまま一日を終えたい。
それだけのために必要な一日分の点滴一滴を栄養にして生きたい。
それを本気で願えるほど、清廉ではないし、無欲でもないのが、
逆説的に退化とミニマリズムを願わせるんだよ。


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