『悪魔の正しい死に方』制作記録三

2024年6月8日

目次
  1. 進捗
  2. 表紙について
  3. 本編について
  4. 執筆環境について
  5. 公開・頒布について
  6. 今後について

進捗

表紙イラストを描いたり、本編を書き始めたりしました。

表紙について

表紙用汎用イラストを描き、表紙の仮組みをしました。

表紙用汎用イラストとは、様々な媒体の表紙などに使い回せるように描いたイラストのことです。

ブログ掲載用にサイズを縮小していますが、本来は一辺15000pxあります。
このぐらいのサイズがあると、以下のような使い方が可能です。
(以下に示すサイズは解像度を350dpiとします)

今回は以下の使用用途が確定していたため、その条件に合わせてサイズを決めました。

表紙はまだ仮組みなので、ここからデザインを工夫したり、仮情報を置き換えたりします。

本編について

本編の執筆を開始しました。現在は第三章を書いています。予定通りなら全八章(メイン六章+序章・終章の二章)で完結します。

プロットも書いてオチも大筋も知っているのに、書く度に「続きが読みたい!」という気持ちになります。書いた物語を読み返すのも楽しいです。
主人公と幼なじみが、自分の想像の中から実態を帯びたような感覚があります。二人のやりとりを物語という形で直接楽しむことができてすごくうれしいです。
こういうときに創作をしていてよかったなと思います。

それはそれとして、執筆には想像以上に体力を使っているなと思います。
プロットのディテールを詰めていないので、執筆中に細かい展開を考える必要があります。それに体力を使いました。
短編のときはあまり感じなかった疲労感なので、これが長編執筆の洗礼かもしれない、と思っています。

執筆は楽しくもあり負担でもある作業ですが、それでも悪たしの物語を最後まで読みたいので、がんばります。

執筆環境について

執筆にはMeryというソフトウェアを使用しています。

Mery Wiki
メインページ

昔から愛用しています。動作が軽く、機能がシンプルかつ高機能で、大きいファイルを開いても重くならないところなどが好きです。

長時間の執筆に耐えうるよう見た目を設定しています。

テーマはTommorowを改変したものを使用しています。

Mery Wiki
テーマ

主に背景色の変更や、見出し色の変更などをしています。
背景色を白から少し暗くすることで、目の負担を軽減しています。

目の負担を考えれば背景色は黒の方が良いという話も聞いたのですが、背景が黒い状態で小説の執筆をするのになかなか慣れませんでした。プログラムを書くときなどは黒の方が良いと感じるので、不思議だなと思います。

フォントにはメイリオを、サイズは12で使っています。
私はNotionというアプリケーションの見た目が好きなので、それに合わせています。

Notion
download

今まで執筆した中で、見た目においてはNotionが一番執筆に向いていると感じています。
なぜNotionで小説を執筆しないのかというと、置換機能をはじめとした小説執筆向きの機能が無いからです。

Notionには置換機能がありません。工夫すれば利用できなくもないのですが、手間がかかります。
私は小説をはじめとする文章作品を執筆するのに置換機能を多用するため、置換機能の無いNotionでは小説執筆はしづらいと判断しました。

またMeryにあってNotionに無い機能として、縦書き表示や自由なフォント変更、ルーラー表示などがあります。
フォントの変更はNotionでも可能ですが、Notion側で用意された三種類の中から選ぶため、Meryよりは自由度が低いです。

縦書き表示は書籍レイアウトに近づけた状態で文章が確認できます。すると「ここは文字を詰めて一行に収めたい」「ここは文字を開いて見栄えを良くしたい」などの改善点が見つかりやすくなります。

また文章に限らず創作作品において、作品を見る環境を変えると改善点が見つかりやすくなるという現象があります。例えば絵であれば、パソコンで書いていた絵をスマホで見る、印刷して紙で見るなどです。
横書き表示と縦書き表示と切り替えることで簡単にそれが実行できるため、Meryはとても便利です。

ルーラー表示も文字数の視覚的な確認に一役買います。
また全角空白の表示を変更することで字下げの有無を確認できたり、入力補完などを利用して定型文(ルビなど)を容易に入力することができます。

他にもMeryではアウトライン表示が可能です。

プラグイン機能を使用し、設定した記法で見出しを書くことで、見出しがアウトラインとして認識されます。
小説執筆においては目次としての機能を果たします。長編においては特に「あのシーンに飛びたい」と思ったときにぱっと飛べるので便利です。
(アウトライン機能はNotionにもあります)

いいところを挙げたらきりが無いMeryですが、あえて重箱の隅をつつくように短所を挙げるとすれば、カスタマイズに限界がある点かもしれません。
例えばソフトウェア全体のデザインを変えることはできませんし、ツールバーなどの位置を変えることもできません。執筆エリアの表示位置を変えることもできません(例えば右揃えにするなど)。
何もかも自由にカスタマイズしたい人にはおすすめできないかもしれません。

私はMeryのデザインの中で、ちょっとした凹凸があることと、執筆位置を中央表示できないことが、少し困るなと思っていました。
ソフトウェアによってはCSSなどでデザインを細かく変えられることもありますが、Meryではできないようです。

どうするべきか悩んでいたとき、Meryに「Zenモード」という機能があることを知りました。

Haijin Boys Online
テキストエディター「Mery」ベータ版 Ver 2.6.15 を公開、Zen モードを搭載。ワークスペースの保存・復元にも対応!

Zenモードを使うことで、画面から執筆エリア以外の余計な情報が消えますし、画面も中央表示になります。これがすごく便利でした。
画面内の余計な情報に惑わされること無く執筆に集中できました。

今はZenモードに満足しています。やっぱりMeryが好きです。

公開・頒布について

書籍版悪たしはオンラインイベント「関係性自論5」にて頒布予定です。
Web版悪たしも同時に公開予定です。

関係性自論5
index

公式サイトのイベント説明文引用です。

pictSQUAREを利用して行われる、創作BLのオンラインイベントです。
当イベントは、BL・ブロマンス・ニアBLなど、ご自身が考える最高の『男と男の関係性』を描いた作品を公開いただける場として、また、まだ見ぬ最高の関係性と出会うための場として企画しております。

悪たしはブロマンス作品として展示・頒布いたします。悪たし以外にも作品展示・頒布をしたいと考えております。
書籍情報、スペース位置の告知などは情報確定後に改めていたします。

今後について

本編の執筆を進めます。並行してキャラクターシートの作成や組版なども進めたいです。

キャラクターシートは制作途中のデータが消えてしまったので、執筆予定を考えて、本編執筆と並行して制作することにしました。

八月のイベントに向けてがんばります。