『愛とはあなたを破壊する魔法』制作記録一
概要
現在短編ノベルゲーム『愛とはあなたを破壊する魔法』を制作しています。
新作にとりかかったこの機会に、前々からやってみたかった制作記録記事の投稿をしてみます(一が最終回になったらすみません……)。
ゲーム概要
2023年2月11日のスーパーゲ制デー用に用意した画像です。
拙作『となりのクラスの知らないあの子は天使になったんだ』(略称「とな天」)のように、異質・特異な現象が一般的になった世界の、日常と生死の物語です。
とな天は一周三~五時間でマルチエンディングの中編でしたが、このゲームは一周一時間で選択肢が一つ・エンディング二つの短編になります(プレイ時間は多少前後するかもしれません)。
スナック感覚で遊べるとな天みたいなものを目指しています。スナックと言うには内容がしんどいんですけども。
現在の進捗について
現在の進捗は以下の通りです。
完成 | 進行中 | 未完成 |
---|---|---|
プロット、メインキャラ二人の立ち絵、タイトルイラストラフ | サブキャラ立ち絵、UI | その他全て |
本当に何もかも作りたてという状況です。二月の頭に作り始めて、「とりあえずゲ制デーに何か投稿できる画面を作ろう」ということになり、二人分の立ち絵と仮背景画像、タイトルのラフだけ急いで作りました。
現在別の長編ゲームを制作中なので、それらや他の作業などとも平行して進めるとすると、完成は四月頃になるのではないかと思います。
立ち絵について
今作の立ち絵について説明する前に、とな天の立ち絵について説明したいと思います。
とな天の立ち絵は主に「喜怒哀楽」「驚き」の五種類の表情差分があります。さらに「日常シーン用の表情」「シリアスなシーン用の表情」「上記二つよりもっと大げさに変化する表情」の三種類の差分があり、合計で十五種の差分が各キャラクターにあります。
(加えて口開け・口閉じ差分やキャラクター固有の差分などがありますが、ここでは省略します)
とな天制作中、この十五種のみだと表現が難しいと感じる場面が多々ありました。
「この場面のキャラクターの感情、喜怒哀楽驚のどれでもないな……」となることがあったんです。
また「大げさに変化する表情」の差分にシリアスな場面で使えるものと使えないものがあり、キャラクターに表情を付ける作業の際にずいぶんと手間取りました。表情を付ける作業の際、時間短縮のために実際の表情をあまり見ないで行っていたのですが、「あれ、このキャラのこの表情今ここで使っていいんだっけ……」といちいち悩むことがストレスになったというか。
なのであらかじめどの種類の表情がどの場面にだけ使えるかを決めて作画しておくことで、制作コストを下げられるのではと考えました。
こういった経緯があり、今作では表情差分の見直しを行いました。
まず「喜怒哀楽驚」に加えて「戸惑い」「痛み・苦しみ」の感情を追加しました。
七種の感情にはさらに四種の差分があり、「自然な変化の表情」「大きく変化する表情」「ギャグっぽく変化する表情」「シリアスな変化をする表情」、合計二十八種の差分を用意しました。
また各表情は眉・目・口ごとにパーツ分けしてあります。なので「眉は悲しげだけど目と口は笑んでいる」「眉と目は怒ってるけど口には戸惑いがある」のような表情の機微も表現可能です。
この立ち絵の動作は、拙作UTAU音源「姫宮恋」の立ち絵(連続音鬱屈以降)で試すことができます。甘翼「配布物」ページから公式サイトに飛べるので、もしご興味があればお試しください(……ステマじゃないですよ!)。
後書き
制作記録記事をあまり書いたことがないので、何をどう書けば面白い記事になるのか正直わかりません……。
他者の制作記録を読むのは好きなので、同じようにワクワクする記事が書けるようがんばります。